100条調査特別委員会の調査報告書について

  • 2020.09.26 Saturday
  • 21:16

昨日の9月定例会最終日に、旧町時代における未処理金調査特別委員会(100条委員会)から、調査報告書案が議案として提案されました。

報告書案は採決の結果、賛成8反対5で可決されました。

調査報告書案が議決において、全会一致とならず、8対5に割れるというのは異例なことです。

 

この調査報告書は前日の100条委員会で委員会として本会議に提案する議案として可決されたもので、委員以外の議員は本会議場で初めて目にすることになりました。

それも異例です。

本来であれば、委員以外の議員が報告書を目を通す時間を設けて、本会議で報告、議決すべきものです。

 

しかも、100条調査委員会委員長の藤井本議員の提案は、調査書の「第3章 まとめ」を読み上げるだけでしたから、議員にとっては調査報告書の調査内容を読む機会を与えられることなく議決を迫られることになりました。

採決ありきの異常な提案のしかたです。

 

しかも、報告書案に氏名や地番の間違いなどがあることをある議員から指摘され、審議が一時中断、指摘された箇所の訂正のみが行われるという、これもまた異常な事態がおきました。

議決されたのちにも調査報告書に表記の誤りが指摘されており、これも異常なことです。

 

100条委員会の調査報告書は、本来であれば、委員会において委員の全員一致となる調査報告書案を作成すべきでしょう。

しかし、100条委員会では全会一致となりませんでした。全員で一致する調査報告書になるはずのものが、調査報告書をまとめる最後の段階で、特定の意見にもとづくまとめを委員会の多数で決めて報告書に付け加えることが行われたからです。

 

今回の調査では、未処理金の発生および管理について、証人尋問での証言が証人によって大きくことなり、そうした証言を裏付ける客観的資料がすくないため、なにを事実として認定するか困難であることが多くありました。

また、資料はあっても証言が大きくことなるため、どのような事実認定をおこない、問題点を指摘するか、意見が分かれることも多くありました。

 

そのため、100条委員会して助言を受けてきた弁護士から、報告書の構成について、つぎのような提案がありました。

 

調査結果については、まとめの文章を作成することはさまざまなところで意見が異なるために、一つにまとめることが難しいので、すべての証言についてその要旨と資料についての調査結果、およぴ当委員会の認定結果(わかったことと不明なことについての認定結果)、未処理金の今後および再発防止についての提言することなどによって、報告書を作成する。

 

その助言にもとづいた報告書案が8月に完成しました。この報告書案の内容は100条委員会のだれも異論はありませんでした。したがって、この最初にまとめられた構成による報告書案であれば、全会一致をみたことでしょう。

 

しかし、そのような調査報告書では、読んでわかりにくいので、調査のまとめをつけるべきだという意見がでてきました。当初の方針と異なる提案でわたしは異論をのべましたが、委員の多数はまとめをつけることを認めました。

 

そこである委員がまとめとなる案を提案したのですが、とても納得できるまとめではありません。

そこで、私もまとめ案を出しました。

それが、本会議で私が報告した少数意見としてのまとめのもととなったものです。

 

弁護士も意見の割れる調査報告書はよくないと、東京都の100条調査報告書では、まとめの部分について意見が分かれるところはそれぞれのまとめを併記するかたちで調査報告書をまとめていることを助言されました。

そうすることを私は求めましたが、委員会では多数意見となりませんでした。

 

100条調査特別委員会の報告書案が、委員会で全会一致とならなかったのは、こうしたやりとりがあったからです。

 

では、藤井本委員長はじめ多数の委員がこうした調査報告書を委員会の調査報告書として多数決で可決し、さらに、調査報告書の採決を翌日の本会議で強引に進めたはどうしてでしょうか。

 

調査報告書案が採決された後、その報告書にもとづいて、岡本議員にたいする偽証告発の議案が提出されました。

何が偽証に当たるのかはっきりしない、偽証罪の構成要件をみたさない告発です。

私は、このような告発で起訴されることになるか、助言をうけていた弁護士にたずねると、まず無理でしょう、という告発です。

 

ところが、この告発議案も8対5で賛成多数で可決しました。

こうなると100条委員会の調査の政治利用としか考えられません。100条を政争の道具として利用することは100条調査の信頼性をなくします。

 

そして、その告発議案が可決されたところで、とつぜん動議として岡本議員の議員辞職勧告決議が提案されました。その動議に藤井本議員が大声で賛成といったのでびっくりしました。

「いまですか」と、とても驚きました。

 

まともに調査報告書を読んで検討する時間も与えず、偽証罪の要件も満たさないような偽証の告発を多数で議決した直後の議員辞職勧告決議です。まだ、告発もしていません。

また、政治倫理上問題があれば、まずはその議員の釈明の機会を議会はまず設けることをします。そうしたこともせず、調査報告書、偽証の告発を可決した直後にこの決議の提出です。

この決議も8対5の賛成多数で可決されました。

 

100条委員会の政治利用をみずから暴露する議員辞職勧告決議です。

 

多数であれば何を決めてもいいという「多数の横暴」がまかりとおる議会運営が前市政のものでおこなわれ、道の駅かつらぎ建設事業が推進されてきました。

 

市長と議会の多数派が手をにぎって、決めてはいけないことも決めて強引にことを進めていく。そんな葛城市には絶対してはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

高齢者インフルエンザワクチン無償に

  • 2020.09.25 Friday
  • 22:08

葛城市9月定例会最終日、追加議案として、高齢者インフルエンザワクチンを無償とするための一般会計補正予算が提出されました。

対象となるのは、65才以上の高齢者および60才以上65才未満で一定の心疾患、腎臓、呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害を有する方です。

 

財源は、新型コロナウィルス感染症対策臨時交付金を当てます。

 

 

 

 

 

 

 

明日、未処理金調査特別委員会の開催予定

  • 2020.09.23 Wednesday
  • 18:45

明日、10時から未処理金調査特別委員会協議会が開催されます。

 

報告書案が最終段階に来ており、新聞報道にありました偽証告発の扱いについて協議します。

(毎日新聞に、藤井本委員長が記者会見で偽証告発を議会として認定したという記事がありました。しかし、議会では、委員会でも本議会でも偽証告発は決めていません。認定し決定するのはこれからです)

 

協議会終了後に委員会が開催され、調査報告書案及び偽証告発について、討論・採決する見込みです。

 

100条調査特別委員会は市民の関心も高いことから、開催にあたっては葛城市HPおよび防災行政無線で知らせることになっていますが、周知はされているのでしょうか。

 

100条調査委員会を政治的に利用しようとして、強引な運営となっていないでしょうか。

 

 

 

 

「おもしろい」と「わかる」

  • 2020.09.22 Tuesday
  • 18:36

わかりやすい文章を書くことを心がけています。

 

ところが、わかりやすい、ということには落とし穴があります。

それは、本当は複雑である世界を単純化することになるからです。

わかったと思っているために、じつは本当のことをほとんど知らない、そうした知らないことが多い、という大切なことを心から消し去ってしまうことになりがちです。

 

しかし、わかったと納得することで人は動きます。政治は人を動かすことを求められます。

しかし、間違えば、次第に現実から遊離した硬直した信念をつくることを助けることになってしまうこともあるのではないか、とも思います。

 

情報を提供することで考えてもらうこと。そして、読んだ人が葛城市政についての関心を呼び起こされて、自ら考えて探求したり、判断したり、行動したりする力となるような文章を書くことが重要だと考えています。

しかし、それがどのような文章なのか、まだまだわかりません。

 

30代の中頃に、いい授業ができる教師になろうと決意したことがあります。

「いい授業」とは何か、について興味深い授業評価論を知ったからです。

 

授業評価として「おもしろい」と「わかる」の二つの軸を取ります。

この二つを縦軸と横軸にすると、4つの授業評価の基準ができます。

 

1.よくわかる、おもしろい授業

2.よくわかるが、つまらない授業

3.よくわからないが、おもしろい授業

4.よくわからないし、つまらない授業

 

どの授業がいい授業でしょうか。

あれこれ考えました。

 

4はありえません。2も、これはアメリカの教育学者ジョン・デューイが絶対にしてはならない授業といっているようにだめ。つまり、「つまらない授業」はだめ。ふつうに考えれば1だろうけど、3はどういう授業だろうか、イメージがわかない……。

 

そう考えていたところ、「よくわからないがおもしろいと感じる授業が子どもたちにとってもっともいい授業である」と、仮説実験授業の板倉聖宣氏が述べている文章に出会いました。仮説実験授業では授業評価を子どもたちに書いてもらっています。

 

そこで、一年間の終わりに子どもたちに書いてもらっていた授業感想文に、「先生の授業は難しかったけれども、おもしろかった」と書いてくれる授業をやってみようと決意したのです。

まったくそうした授業のイメージがないのに、若かったからでしょう、チャレンジすることを決意したのです。

 

結果、10年たってもそんな感想文を書いてくれる子どもは出てきませんでした。

よくわかる授業はできます。しかし、おもしろくない授業になってしまう。一番やってはいけない授業です。

むつかしい授業に挑戦すると、よくわからないし、つまらない授業になり、まったく授業になりません。

 

ところが試行錯誤、悪戦苦闘、苦節の11年目から12年目に、手応えのある授業がいくつかでてきて、しだいにコツがわかってきました。

そのコツを磨くことで、一年間のおわりに次のような感想文を書いてくれる子どもたちが増えてきました。

 

「先生の授業はわかりやすかったです。ときどき、わからないこともあったけれど、そのわからないところがすごくおもしろかったです。一年間ありがとうございました」

 

ほぼ同じ内容の感想文をはんこで押したように子どもたちが書いているのをみて、そこではじめて「よくわからないが、おもしろい授業」が最もいい授業であることの意味を理解しました。

 

まず、わかること。

そして、そのわかった先に、広く深遠な、未知の興味深い世界を垣間みせること。すると、子どもたちの中にもっと知りたいという気持ちがわく。むつかしいけれども知ってみたい、という強い気持ちがわく。それがおもしろいという感情になる。

その授業だけで完結しない知的な影響を子どもたちは授業でうける。

つまり、自立した学習者(independent learner)を育てる授業となることがわかったのです。

 

わかりやすい文章を書くことばかり心がけていると少し倦んできます。

それがどういうことなのか、よくわかりません。

人ともっと対話することが求められているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

高齢者インフルエンザワクチン接種の無償化を

  • 2020.09.21 Monday
  • 21:42

先の葛城市議会決算特別委員会の質疑で、令和元年度において65才以上の高齢者インフルエンザワクチン接種者のべ5,399人に予防接種補助金を支出していることに関連して、高齢者のインフルエンザワクチン接種を無償にすることについて意見をのべました。

 

葛城市では、1,000円(医療機関によって高い場合もある)の自己負担で、65才以上の高齢者はインフルエンザワクチンを接種できます。

これを無償化にするための追加予算は、令和元年度実績で単純化して計算すると、5,399人×1,000円となり、約540万円となります。無償化すると利用する人の増加がみこまれますが、一千万円もあればできます。

 

今年度は、新型コロナウイルス感染症予防のために敬老会やさまざま行事が中止となっており、当初予算が不要となっています。

今年度に限定してでも、65才以上の高齢者のインフルエンザワクチンを無償化すべきではないでしょうか。